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またサムライが一人去った・・・
美翔女・・・ヨサコイを少しでも聞きかじった人は一度はこのチームの名前を聞いたことがあるだろう。

札幌YOSAKOIソーラン祭りにあって9年間ファイナル常勝チームとしてその名をはせてきた
「wamiles踊り子隊 美翔女」が10年間の活動に終止符を打つことになった。

このチームは読んで字のごとくwamiles化粧品会社の企業チームである。

私はむしろこのチームよりも、このチームの代表の町田社長と縁あって親しくさせてもらった。

私の中にある反権力、反体制思考がどこか社長という上流階級の人間を受け入れないところがあり、彼に会うまでは所詮金持ちの遊びであり、札幌YOSAKOIソーラン祭り組織委員会という体制の中でどっぷり生きている人間なんだろうと思っていた(彼は組織委員会で支部長なるモノをやっている)

しかし、彼を知れば知るほど、その人柄に惹かれていった。
電話をすれば、必ず「ごめん、でれなくて」とその日のうちにかけ直してくれる。
そして電話の最後はいつも「二人の息子さんによろしくね」と細かい気遣いを忘れない。

4年前今村組は初めて札幌YOSAKOIソーラン祭りに参加した。
そして初参加初ブロック2位入賞を果たした。
満を持しての翌年の参戦。

同じブロックにはこの常勝「wamiles踊り子隊 美翔女」がシードチームとして君臨していた。
結果、美翔女が1位でファイナルへ、今村組は2年連続のブロック2位に甘んじた。

そこから彼とのつきあいが始まった。
彼はYOSAKOIソーラン祭り組織委員会に対して「今村組のようなチームこそファイナルに出すべき」と意見を言ったと聞く。

彼はいつも電話でこう言っていた。
「俺も異端児だから、今村さんの心意気としんどさは分かるよ。あんたの思うようにやりな。
あんたみたいな人間が世界を変えていくんだよ」と。

その美翔女が昨年、今年と決勝であるファイナル進出を逃した。
ブロック2位も取れなかった。
決して踊りの実力が劣ってきたわけではない。
むしろ世界的に有名なあるファッションデザイナーがプロデュースしていた頃よりずっと良くなってきているように思える。
なのに2年連続、決勝進出を逃した。
「組織委員会に逆らってばっかだからなあ・・・今村さんもそんな俺と仲良くしてるといつまでたっても決勝でれないよ」と大笑いしていた。

今年、9月5日美翔女ホームページ掲示板に突然町田社長の解散宣言が書き込まれた。

私は彼に電話した。
「これが企業チームの宿命だよ。2年連続決勝を逃すと人が集まんないんだよ。歳も歳だし、そろそろきついしね・・・」と寂しそうに言っていた。
決勝に出れないから解散する・・・そんな単純な理由ではないだろう。

私は電話で「俺悔しいです・・・」と泣いてしまった。
彼は電話の向こうで黙っていた。
それは、自らチームを率い、札幌YOSAKOIソーラン祭りの発展のために死力を尽くした男の誇りとプライド、そして時代に流されない男の意地、時代を変えようとする男の夢・・・
それが叶わないと悟った時、彼はよさこい界から身を引いた、彼が黙ったのは、その証拠だと、私は考える。

彼は電話の最後で「あとは今村君頼むな」と言った。

豪放にして繊細、勇壮にして細微・・・・
今一人のサムライがよさこい界から去った。

しかしそのサムライの遺志は遠く京都の地に間違いなく天かけた。

wamiles踊り子隊 美翔女代表 町田社長
今、一人のサムライがよさこい界を去った。
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by e-than-kki | 2005-09-19 10:55 | よさこい・祭り