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とよ爺に問う。
先日の日曜日に来年小6、中3、高3のメンバーと保護者対象に「入試対策懇談会」を行った。

席上、私は今の社会が欲している若者像、大学が欲している若者像を語り、どのように入試に向かっていったらいいのかを私見であるが述べ、難しい話の中でも和気藹々と懇談会は終了した。

懇談会終了後、ある中3の男の子と女の子がお母さんと一緒に残って個別に話した。

お母さん:先生、この子のテスト30点くらい何ですよ。それも五教科全てですよ。どうしたらいいんでしょうか?

私:塾、行ってんの?

お母さん:行ってますけど全然なんです。やる気ないんですよ、この子。

私:そんな事ないよな。どの教科も訳わからんねんからやる気も出えへんよな。お母さん、たぶん、どの教科もどこか前段階でつまづいていると事があるんですよ。そこを発見しなあかんよね。一回春休みに一日使って「つまづき診断テスト」やるか!小4くらいから!!
「『何がなんだか訳わからん!』から『ここがわからん!』まで引き上げようぜ!そこまで行くとすぐそこに『わかる!』が待ってるし!!」

~子ども達は「うん、うん」と言って目がきらきらし出してきた~

お母さん:いいえ、つまづいているいるのはもっと先やと思います、中1とか・・・


私:(心の声)認めたくないんやろなあ・・・小学校でつまづいてるって・・・


そこで私は2人の子どもにある問題を出した。

私:①1Lは何ml?→2人とも正解!!
  ②1立方メートルは何立方cm?→1人無答・・・1人「100cm」

小学校5年生か6年生の問題ですよね・・・・

そこで私は簡単に考え方を教えてあげた。
そして『K(キロ)h(ヘクト)D(デカ)d(デシ)c(センチ)m(ミリ)』を教えてあげると子ども達の瞳はどんどん輝きだした。

勉強はその訳がわかると楽しくなる。歴史の文化はその時代の主人公が創る、歴史には必ず揺り戻し理論と因果関係論がある、それがわかると歴史は簡単に体系化できる。
kmとかdlとかは一つの単位ではなくmにk(キロ)という大きさを表す記号がついているlにd(デシ)という記号がついている、その記号の物差しが頭の中にあればどれも単位換算できる。

日常使っている「溶ける」と科学的な「溶ける」は全く違う。溶けるの6条件を一つずつ実験で確認していくこと、それこそが学校で行う実験である。

でも学校ではそんな学習は皆無と言うほどやっていない。

1kmは1.000mです!1dlは0.1Lです。1平方mは10.000平方cmです。
こんな授業が横行している。

私:塾ではこんな事習ってない?どこでつまづいているか診断してくれてない?

二人:全く・・・・・

いったいこの塾は金取って何やっとんねん。っていうか学校はもっとやろ、前から知ってたけど・・・


私:春休みにみんな集めて「どこがわからんか診断テストしよう!みんなでお弁当持って一日かけてやろう!

二人は本当に目をきらきらさせて帰って行った。



昨日、マネージャーのあやねえが新しい社長室に来て私に言った。

「先生の体が心配です。全ての地方今村組を月一回まわると宣言したし、地方の保護者と月1回懇親会を持つって言ったし。。。あれから夜の稼働率がハンパないです。子ども達の診断テストやって、つまづきわかったらその後どうするつもりですか?どうせ今村塾を開いたろっていうんでしょ。無茶です。これ以上やると本当に先生体壊します。」


そうだろうな。。。と思った。
でも私亡き後の未来の今村組のために動いた昨年1年間・・・ふと気がついたら今、ここにいる子ども達を見ていなかったのではなかったのかという自戒の念がどうしても私を動かそうとしている。


とよ爺、塾は勉強の楽しさを教えてやってくはくれんのか?!美川さんもここに来てたら答えてくれよ!

そしておれはどうすべきか、友達として答えてくれ、とよ爺よ!!
by e-than-kki | 2010-03-09 08:56 | 教育