2012年 09月 02日
「よさこい」系祭りの限界。なべごんに問う。
今年も暑い夏が終わろうとしている。
昨日、滋賀県浅井で行われた「あっぱれ浅井祭り」の参加で今村組の夏も終わった。 今年も6月の札幌YOSAKOIソーラン祭りの参加以後、」それぞれの地方今村組は色々な「YOSAKOI」「よさこい」系の祭りの参加した。 しかしそのほとんどは結果を残すことはなかった。 負け惜しみではなく、悔しさまみれでなく「YOSAKOI」「よさこい」系の祭りについて一考察することにする。 ★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆ 本来ダンスの評価、審査は「①テクニック(スキル)②ビジュアル ③パッション」の3つの大きな観点で評価されるものである。(これは多少の違いはあれ、どのダンスの評価でも同じである) しかし現状の「YOSAKOI」「よさこい」系の祭りの評価はどのようになっているのだろうか。 私が見る限り②ビジュアル(「笑顔」と「衣装」と「構成」、「小物使い」)が評価の大部分を占めているような気がする。(私も何度も祭りの審査をするがその時の他の審査員の点数を見る限り大差なくそのような点数である。) 踊りの評価で一番大切な①テクニック(ダンススキル)③パッション(熱情・思い・感情表現)の評価がほとんどないがしろにされているのが現状である。 ましてやよさこい系の祭りの審査員のほとんどがダンスに関して「素人」が行っているからなおさらである。 それに反していわゆるニューダンス系の大会を見るとどうだろうか? まず人数は多くて10人程度で競われる、審査員が踊り手に近いところで見る、小道具使いはほとんど意味をなさない、という状況の中で評価されるのが ①テクニック(純粋にテクニック)②ビジュアル(表情・・・※「笑顔」でなく表情である。本来踊りの表情はその曲やその曲の場面にあわせて「喜」「怒」「哀」「楽」が表現されなければならない)③パッション(伝わってくる熱情) の3点である。 もちろんこの観点で言っても点数のつかない表現部門の審査は人によって差異は出てくるものだが・・・ よさこい系の祭り審査の現状は ①テクニック(審査員が遠くて見えない。人数が多くからテクニックはごまかせる。衣装・・・特に「そで」付き衣装で手のばらつきはごまかせる) ②ビジュアル(「笑顔」とにかく作ってでもいいから「笑顔」。他の表情はいらない。その最たるものがYOSAKOIソーラン祭りである。あとは構成。そして小物使い、大道具使い・・・傘やら扇子やら太鼓やら笛やらほんとにあきれるほと色々な物を使っている) ③パッション(ほとんど関係なし) である。 私の尊敬する「よさこい民間評論家(笑)」のなべごんも色々な種類の踊りを評価する。 それは私のところであったり、いわゆる「高知系」のおどりだったりする。 それはとりもなおさずなべごんのよさこい系評論家としての懐の深さであると考える。 私のところを見るときなべごんは①テクニックと③パッションを見る。中でもパッションを重視する。 高知系(ひとからげには出来ないが)を見るときやはり①テクニック(今村組とは全く違う表現ではあるが)と③パッション(これも今村組とは全く違う。今村組はほとばしる熱情。なべごんの好きな高知系は「いやし」。もっと言えば今村組は「人」で高知系は「自然」の表現かもしれない) そのなべごんでさえ、②ビジュアル(中でも小物や構成の巧みさ)にごまかされる時がある。 したがってよさこい系の祭りの審査はおしてはかるべきである。 失礼ながら昨日の浅井祭りのファイナルに残ったチームの多くは①テクニックや③パッションは感じられなかった。(もちろん全てのチームではない、念のため。) こんな間違ったビジュアル重視の「YOSAKOI」「よさこい」系祭りの未来はどうなるのだろうか。 いやどうなろうと私には関係ないが、札幌YOSAKOIソーラン祭りで勝利しようとするならば品のいい着物のような衣装を着て、品のいい踊りをして、衣装着替え何回もして、小物を使いまくり、北海道外からは運べないような大道具を使い、作りまくった「笑顔」を浮かべ、マナーマナーと叫ぶ祭り委員会の声に答え、普段どんな事をしていようがその日は、ゴミを拾いそして偽善者のごとく声をそろえ大きな声で「ありがとうございました!」というしかないのだろう。(私は金髪、ピアスの高校生が甲子園で優勝するのを見てみたいが・・・(笑)) そろそろ今村組も「YOSAKOI」「よさこい」系の祭りからの離脱、真のエンターティメントの世界に踏み出す時が来ているのかもしれない。 きのうの浅井祭りに参加してそんなことを考えている、いやぼんやりとした思いが形になり出している。
by e-than-kki
| 2012-09-02 08:14
| よさこい・祭り
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今村組創始者・現グループ総代表の「イーサン」こと「今村克彦」の愛と戦いの日々
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