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常陸の国ヨサコイ祭り
単なる祭りゲストではない、単なる招待チームではない、本当のところはわからないが実行委員長の熊田社長が彼の心意気で読んでくれた、私にはそう思えてならない。
一日目、「すごいよ、感動した!」あっちこっちの人に言われたが今村組としては全くだめな踊りだった。

私、龍大、翔吾、そしてまさき、あすかまでが声をあらげる。
「ヤル気ないやつは帰れ!」と。

「もうこれ以上がんばれない…」
その場を立ち去ろうとするメンバーさえあらわれる。

「明日はふつかめ、最終日。みんなの復活の意志を信じよう!」
龍大にそう語りかけて2日目の朝一の演舞に昨日ヤル気が見えなかく演舞から外されていたメンバー、新人でスキルがおよばないメンバー全員をチームに加えた。

袋田の滝会場であるお年寄りがわたしのてを握ってこう言ってくれた。

「やっぱり大子(だいご)には平岸より今村組が似合うよ。」と。

各会場で投げかけられる「お帰り!」の声。

「あんたらくるの待ってたんよ!」と地元のじいちゃん、ばあちゃんがくれる差し入れの数々。

2日目、今村組は完全に復活を遂げた。

連続4回パレードを全てちがう曲で踊りきる、それも初めてパレードする曲や何年も踊っていない曲を龍大が短い昼休憩の合間に指導したのだった。

「うち(今村組)はコンサートはしない、そこにいる観客の思いをくみとって今欲している事をする。だから今村は何千人にきてもらっても『コンサート』とは言わない『ライヴ』と言うのだ。」という私の考えを色濃く受け継いでくれている。

最後のメインステージの3曲演舞。
龍大が当初予定していた内容とは全くちがう内容を私に提案した。
それもそのステージが始まる一時間前。

私は即座に「OK」を出した。
龍大は私が知る限り、私以外では誰よりもステージの空気を読み取れる男だからだ。その点では誰よりも信頼している男だからだ。

龍大の指導を受けて即座に反応する今村組のメンバーたち。
一時間足らずで全く未知数の演舞体型をととのえるメンバーたち。

ラスト演舞。
そのステージ脇で何かひっかかりをおぼえていた私から「やっぱり三曲目は○○に差し替える!」さらに曲変更の指示が飛ぶ。

そしてラストステージ三曲。
今村組は完全に復活していた。
もうそこは祭り会場ではなく今村組ライヴ会場だった。


子どもたちはその夜8時にバスで京都に向かって出発した。
私は別の仕事で東京に一泊、今京都に向かっている新幹線の中でこのblogを書いている。


最悪の踊りから今村組史上まれに見る感動の演舞へとたった二日間でかけ上がっていった彼ら今村組70名に贈る私信としてこの記事をアップする。

これから自分の心がなえた時、思い出してほしい、熱くかけあがったこの二日間を。


今村克彦
新幹線車中、今静岡付近。
by e-than-kki | 2013-05-20 10:30 | 今村組