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「生きる」とは
先日、ある病院の夏祭りに呼ばれて踊りに行った。

私はあまり詳しく分からないが、その病院はけっこう特別な病院らしく踊る私たちの前には良くて手動の車いす、ほとんどが電動車いす、電動ベットの方ばかり50人くらいの人がいた。

聞くと全員「筋ジストロフィー」の患者さんらしい。
筋ジストロフィーは現代の医学では根本的な治療法が見つかっておらず、次第に筋肉が萎縮していき、最後は自力呼吸も出来ない状態に陥る方も少なくないと聞く。

その日のみんなの中にも自力呼吸が困難で呼吸機をつけている人も多かった。
そしてまた多くの10代の若者がその中に存在していた。
またその若者の中のでも男の子は全て側頭部に「雷型」の「そり」が入っていた。
私は不思議に思い、看護師さんに聞くと看護師さんは笑顔で「今村組が来るからみんな今村組的にやってみました!」と笑顔で返してくれた。
「生きる」とは_e0048932_7143754.jpg


私はライブ中何度も涙が出そうになった。
そして最後の曲は「和詩を行ってください!」とある19歳の女の子がリクエストしてくれた。
聞くとNHKの東北の取り組みのテレビを見て、どうしても今村組に来てほしいと頼んだのは彼女らしい。

最後の和詩・・・
それまでこらえていた涙を止めることが出来なかった。


かわいそうだからではない。
哀れだからではない。
病気に負けず頑張っているんだ、と思ったからではない。
ただ、その病気と向き合い、それでいて笑顔で毎日、毎日を生き抜いている、いや私たち以上に『普通』に『純粋』に生きている彼らに感動した。
感動したという言葉も何か違うほど、何かを感じたのだった。


彼らもまた泣いていた。
看護師さんもボランティアさんも。


1時間弱のライブが終わった。
私はメンバーの控え室に行った。
彩朱佳も目を真っ赤にしていた。
他のメンバーも同じような目をして私を見つめていた、「先生、何か言って!」というような視線を私に投げかけながら。


私は「俺ら、もっと自分の人生を大事に生きような」と言うと彼らは力強くうなづいていた。



(最後にライブの後に19歳の女の子がくれたメールです。)


今日はありがとうございました。

今村先生に会うことができて
みんなの躍りを見ることが出来て
和詩が聴けてすごく感動しました。

今村先生のことは前からTVで見て知っていて
子ども達の心を察してくれる
親身になって聞いてくれる
数少ない大人の一人だと
すごく尊敬しています。

だからずっと会いたくて
話しがしたくて・・・

中野さん(メンバーの「たく」のママ。この病院の売店に勤務してる)と出会って
こうしてつながることが出来て
本当に嬉しいです。

また機会があったら
深い話しがしたいです(笑)

わたしも色々あるので(笑)


あ!それから
みんな病気には
負けてはいませんよ-!

それにがんばってるつもりもないし
ただ(あるがままに)生きてるだけなのです!

あとうちらの病気は
治ることもありません。

でもみ~んな
毎日楽しく生きてます(笑)

またぜったいぜったい
ぜ--たい!来てくださいね-!




また来ます!
必ず来ます!
今年12月にはクリスマス会があると聞きました。
私たちの年末ライブ12月23日の後、必ずここに帰ってきます。

何かを学びに、何かを教えてもらいに、必ずここに帰ってきます。

「生きる」とは_e0048932_7354364.jpg

by e-than-kki | 2013-07-12 07:33 | 生き方