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ただ一点に向かって。。。
関西京都今村組、五度目の札幌まであと1ヶ月を切った。


過去、5年間の中で一番取り組みが遅れている。




まだ、大通りパレードも完成していない。


西八丁目ステージ、地方会場が全く手つかずのままだ。


昨夜龍太、峯田と共に3度目の演技変更会議を行った。


昨年までと比べてスキル、ポテンシャル、モチベーション全てにおいて落ち込んでいる。


もう札幌遠征は取りやめようと本気で思った。


いつもならみんなに激をとばすために言い出す言葉だが、今回は本気でそう思った。


「ここからの一ヶ月死ぬ気で取り組む」翔吾がそう言った、龍太が、峯田が、香織が、のんがうなずいた。
それが、5日前。。。。


そこからも色んな事があった。


色んな問題があった。


ここ数日、ふとんの上で寝ていない、それは翔吾も、龍太も峯田も同じ事。。。。


疲れも限界に来ている。。。。。


今回のヘルプメンバーに三重の兄弟チームの「神鬼龍」から来た「たかひろ」と言う男がいる。

たかひろは19歳、「今までなんでもやった」と言う元不良である。


一昨日、翔吾が「これ見て!」と嬉しそうにたかひろから来たメールを見せた。


長い長い携帯メール。

そのメールの最後はこう結ばれていた。
「何をやっても続かなかった俺。今、俺は腕がもげようと踊ります!勝ちましょう!殿!」と。

ピコたかと呼ばれる新人がいる。
その新人は翔吾のブログにこう書いていた。
「新人もくそもない。俺がんばります」と。

あゆみという21歳の新人がいる。
俺のブログにこんなコメントを入れてくれた。
「先生の言葉は、いつも気持ちが強すぎて涙が止まらなくなる事が沢山あります。感動してるとか、悲しいとか、悔しいとか・・・なんでかうまく説明できない気持ちになる事が沢山あります。私の心に直接伝わりすぎて、こんなに心で何かを感じた事なかったです。
最近入ったばっかりだし、今までの歴史も、みんなで乗り越えてきたものも私には、知らない事だけど、初めてみた時に感じた感動を、作りあげてきた今村組の歴史を、しっかり私なりに感じて、刻み込んでいきたいと思います。皆と一緒に踊りたい・・・そう思う今の自分の気持ちをうまく説明できないけど、皆の足を引っ張らない様にもっと心を磨きたいです。
私は今、今村組で躍らせてもらえる事、先生と、みんなと同じ時間をすごせる事を大切にしたいと思います」と。
そのあゆみは今週末の湘南よさこい祭りの出演後、一人横浜に残り、東京に就職した今村組メンバーに踊りを伝えるという。


真弘は一番好きだった先輩を日曜に事故で亡くした。

その後、まさしく「死に神」がついたというように自らの死まで考えたという。

昨日夕方、岡山の実家で一人引きこもる真弘をゆうかが新幹線に飛び乗って迎えに行った。

電話で、高校時代自殺で親友を亡くした私のアドバイスも聞こうとしない真弘に私は「もう返ってくんな!死んだ先輩の事も周りで心配する者の事もお前は何も考えてない。己の事だけや、俺は苦しい、俺は寂しい・・・・もう帰ってこなくていい。そんな奴はうちの組にはいらん!岡山の田舎でくすぼっとけ!」と。


1時間後、全く違った声で、真弘が電話をしてきた。
「先生、今、岡山駅です。今から帰ります!」
私はひと言「気をつけて」とだけ言った、それで充分だった。


勇作と言う新人がいる。たかだか1ヶ月にも満たない新人である。
その新人が旗隊の心である旗をどこかで無くしたと言ったのが10日前。
幸い電車の中に置き忘れていたのだが、こんな事は今村組始まって以来だ。
当然、龍太が怒る、翔吾が怒る。
私も正直、彼の態度は好きではなかった。


その日の練習終了前に彼のお父さんとお母さんが妹も伴って謝りに来てくれた。
彼の妹は傷害を持っている。
彼女をここまで育てるのにご両親はどれほど苦労されたかは計り知れない。
そんな妹を勇作は深く愛し慈しんでいる。

先日の雨中のミィーティング。私は勇作に「お前はただ一人のために踊れ!あいつ(妹)にファイナルをプレゼント出来るのはお前だけやろ!」
勇作は泣き崩れていた、そしてそれでも大きな力強い声で「はい!」と返事していた。


綾は自らの忙しい仕事をこなしながら、龍太、峯田、翔吾や真弘の晩飯を作ってくれている。
「あいつら野菜食わさなあかんなぁ。飯何合炊いていいかわからんわ」と疲れ切った体を笑顔で支えている。



翔吾、龍太は・・・・・・・・・

もう書くまい。

書かなくても俺は分かっている。

お前達の背負ってきた苦しみ、悲しみ、憤り。。。。俺は全て知っている。




関西京都今村組、五たび目の札幌があと23日後に迫っている。


過去最大の危機。


史上最悪の難局。


しかし、今、我が関西京都今村組は確実にある一点に向かって進んでいる。


全ての者が前を向いて進んでいる、その一番前を歩いている翔吾の背中を見つめながら。


そしてその翔吾が見つめているただ1点の光を見つめながら。




昨日の最終演技変更会議。


踊りの出だしはあえて今まで取り組んできた難しい技を捨てる。
ただ前を見つめ、心を高めるシンプルであるが今村組にしか出来ない天に向かっての祈りの技を取り入れる。

ラストの全員踊り、あえて昨年のOROCHIの技を復活する、カムイの技を取り入れる。


「人がどう言おうがどう評価しようが、自分自身がどれだけ頑張れたかが一番大事です」
第一回札幌遠征の打ち上げで当時指導部長だった綾が涙ながらにみんなに言った言葉である。



関西京都今村組、今、遅まきながら、確実にただ一点に向かって突き進む。
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by e-than-kki | 2006-05-18 09:47 | 今村組